ひろみ音楽教室

11月の出来事(講習会)
2018/11/18 公開



芸術の秋にふさわしく、イベント続きの11月でしたが、締めくくりは11月23日、堺市のクリストフォーリ堺にて、フォルテピアノの小倉貴久子先生の講座に参加してきました。
小倉先生はフォルテピアノの第一人者でいらっしゃいます。以前、山梨の古楽音楽祭で数年間に渡り先生のレッスンを受ける機会があり、それ以来の経験でした。

「フォルテピアノ」とは??
現代のピアノが完成するまでには長い年月がかかっています。バロック時代は「弦を爪ではじく」チェンバロが主流でしたが、音の強弱がつけにくいため、「弦を叩く機構」を持つ楽器が作られるようになりました。それが今のピアノのご先祖フォルテピアノです。
J.S.バッハも弾いたという記録が残っていますが、まだ満足のいく楽器ではなかったようです。
その後、モーツァルト、ベートーヴェンなどの時代に大きくピアノは進化しました。つまり、その頃の曲は現代のピアノとは大きく異なる楽器で着想&演奏されていた、ということ。そのため、フォルテピアノのことを知ることは古典派やそのあとのロマン派までのピアノ音楽を演奏する上での手がかりとなるのです。

講座では各時代のフォルテピアノについてのレクチャー、小倉先生による演奏のデモンストレーション、実際に参加者も試奏する時間もあり、有意義な一日でした。