アミュレットピアノ教室

東広島市八本松川上小学校となり
教室のピアノ紹介
2021/11/22 公開
  • こんにちは♪アミュレットピアノ教室です。

今回は、教室にあるピアノをご紹介します。ピアノには一台一台個性があって、どんなピアノに出会うのかも楽しみですし、知っていくのも大切な事ですよね。

はじめにグランドピアノを紹介します。DIAPASON(ディアパソン)DR-300という楽器です。

国産のピアノメーカーというとYAMAHA、KAWAIが有名ですが、DIAPASONも日本のピアノメーカーです。

DIAPASONは、『日本でヨーロッパ製に負けないピアノ製作を』という目標を持ってピアノ製作を始めた、大橋幡岩(おおはしはたいわ)さんによって設計製作が始まったピアノです。そして戦後すぐの昭和23年にディアパソン第一号のピアノが完成しました。

沢山のこだわりの中からいくつかの特徴を紹介します!

♪特徴その1『総一本張り、張弦方法』

ピアノの弦の一般的な張り方としては、中〜高音域の弦は一つのピンに2弦ずつ掛けて張られています。

『総一本張り』では全ての弦が一本ずつヒッチピンに巻かれて張弦されています。

この方法はヨーロッパの名品に見られる技法ですが、近年では限られたコンサートピアノに採用されている様です。

この方法は弦のネジれ、張弦の不均等を阻止し美しい音を表現します。

私も初めて弾いた時、1音1音がクリアで真珠玉の様に丸みもある深い響きに感動しました。


♪特徴その2『音響板の素材』

音響版は、弦の音を響かせる共鳴装置。とても重要なものです。

ディアパソンではカナダやアラスカで育った樹齢200〜300年の針葉樹が使われています。

〜音響版の振動が木目に沿って流れ広がる様に、年輪が細かくまっすぐ伸びたものを使用〜

この一文を読んで、木目に沿って流れ響いていくピアノの音色を想像するとピアノになってくれた木の命に感謝の気持ちが湧いてきました。


♪特徴その3 『レンナー社製ハンマー』

ハンマーが弦に触れることで音が出ますのでこちらもとても大切なパーツです。

どんな風に触れるかで、ピアノの音色、音量、音の深みが変わってきます。

フェルトが巻かれていますが、湿度などに敏感な素材です。

そのハンマーにドイツのレンナー社製の高級ハンマーが採用されています。

湿度の高い日本の気候に馴染ませる工夫をしてから仕上げられているそうです。


♪特徴その4『天然素材のアクション部分』

先ほどハンマーがどの様に弦に触れるかで音色が変わると書きましたが、アクションは弾き手が打った鍵盤の動きをハンマーに伝える部分です。

近頃ではカーボン素材などを使用した物もあり、そこにも良さはあるのだと思いますが、ディアパソンでは全て天然素材にこだわって作られています。

ピアノ演奏はタッチに込めたものが音になる。その繊細な表現をを伝えてくれる技術を感じます。


ディアパソンのピアノには他にも沢山のこだわりが詰まっていますが、一部を紹介させてもらいました。

現在はカワイの1ブランドとして販売されていますが、専用の製作レーンが用意され今も大橋さんの思想とこだわりを受け継ぎ、1台1台が丁寧に製作されています。(説明の一部をディアパソンさんサイトから参考させて頂きました)

ディアパソンのピアノは時間と共に音に深みを感じる魅力を感じています。

また、ディアパソンのことを熟知していらっしゃる調律師さんとのご縁もありまして、調律のたびにタッチや響きを相談させていただいています。私と生徒さん達が弾いていく事で、これからどの様な響きに育っていくのか楽しみです。


そして、もう一台紹介するピアノはアップライトピアノのYAMAHA U30BL』です。

このピアノは私がピアノを習い始めてしばらくして両親が購入してくれた初めのピアノです。

妹と共に沢山の時間練習を共にしてくれた思い出の沢山あるピアノです。

30年以上経ちますが、現在もとても安定した響きでいてくれています。

数ヶ月前にハンマーのフェルト部分のヤスリがけをお願いしたり、パーツの一部の交換したりとまた生まれ変わりました。

とても明るい伸びやかな響きです。

いつまでもピアノを始めた頃の子どもの感性を思い出せてくれる様な音です。


教室のピアノを弾く時に、ピアノがどんなふうにできているのか少しでも意識してくれると嬉しいです。


先日、レッスンが終わって外に出るとちょうど皆既月食がピークを迎えておりましたので記念に写真を載せてみます!

欠けている部分がピンクっぽいのが可愛いです♡