こんにちは。アミュレットピアノ教室です。
ピアノを始めるにあたってご家庭でのピアノ選びについてのご相談を多く受けます。
グランドピアノ、アップライトピアノ、電子ピアノ、.....どれも鍵盤楽器で変わりないのでは ?と思ってしまいますよね。今回は音が鳴る仕組みの違いを中心に書いてみます。
♪アコースティックピアノ(グランドピアノ アップライトピアノ)
アコースティックピアノは内部に弦が張ってあり、鍵盤を押さえると連動しているハンマーが対応している弦を叩くことで弦が震えて音が鳴ります。さらにその弦だけでなく他の弦、反響板などにも共鳴してピアノ全体で音を響かせます。
(調律で取り出したグランドピアノのアクション部分。ハンマーが普段弦の下にある)
アコースティックピアノで弦を鳴らすとその音の倍音も発生し、音の周波数が複雑になります。演奏する人のタッチやコントロールで音の色を繊細に変化させる事ができます。
グランドピアノは横に弦が張ってあり、コンパクトに置けるよう設計されたアップライトピアノは弦が上下に張ってあります。
アコースティックピアノには年一回の調律が必要です。ピアノ弦は強い力で張ってあるので時間と共に緩んで音程が変化してしまいます。また呼吸をする木でできていて繊細なパーツが沢山あるので、気持ちよく弾くためには定期的なメンテナンスが大切です。手をかけてあげる必要はありますが、世代を超えて長く付き合っていけるものと思います。
♪電子ピアノ
電子ピアノには音源(録音された音の電子データ)が内蔵されています。鍵盤をタッチするとセンサーが情報を読み取って音源がスピーカーから鳴る仕組みです。電気信号なので音量調整やヘッドホンの使用ができます。音を鳴らすスピーカーは価格が上がると質や数も上がり、より臨場感のある音に近づいていくようです。
電子ピアノの鍵盤には木製とプラスチック製があり、電子ピアノを選ぶ場合タッチに差が出てくる大切なポイントになると思っています。
アコースティックピアノの鍵盤は普段見えている部分より奥に長い作りになっていてシーソー式になっています(上の写真参考)
電子ピアノ木製鍵盤はグランドピアノのタッチに近づけるために、鍵盤が手前と奥でシーソー式に動く様に設計されていています。(弦は叩きません)
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長くなりましたが、弦からピアノ全体をを響かせるアコースティックピアノとスピーカーから音が出る電子ピアノ、音の出る仕組みは全く違うものということがわかってきたと思います。
アコースティックピアノで練習できればピアノならではの音の減衰やタッチによる音の変化をお家でも存分に感じてもらえます。
ですが、現代では電子ピアノを選ばれる方も多いです。それとともに各メーカーさんの電子ピアノはよりグランドピアノに近いタッチや音色に近づいています。
教室では電子ピアノで練習されている場合、差し支えなければメーカー品番を教えて頂いています。そうすることで、教室のアコースティックピアノを弾く時にお家での練習とのタッチなどの違いをイメージしてレッスンできるからです。
自宅では電子ピアノで練習されている生徒さんの中にも、教室や本番のグランドピアノを綺麗に響かせて聴かせてくれる生徒さんがいます。
大切だと感じるのは、レッスンでのアコースティックピアノの響き、タッチをその一瞬一瞬しっかり感じ切っていること。それをお家の楽器でもイメージして練習していることです。
どのタイプのピアノを選んだとしてもその楽器の音に耳を澄ませてくださいね。レッスンに来たら教室のピアノと仲良くなって沢山の響きを吸収して欲しいなと思っています。
教室の本棚にピアノの仕組みの絵本、楽器店さんがまとめてくださったピアノについてのファイルがあります。良かったら見てみてください