アミュレットピアノ教室

東広島市八本松川上小学校となり
セミナーにコンサート♪充電week
2025/10/21 公開

こんにちは。アミュレットピアノ教室です。

先週はセミナーにコンサートにと盛りだくさんの一週間でした。

1日目の午前は、新しい教本『TWINKLE』を発刊された角野美智子先生のセミナー。ピアニスト角野隼斗さん未来さんのお母様でもあります。

響きに耳を傾けること、体をゆるめて大切な一箇所に支えを集めること、自然なレガート.....いつもレッスンの中で大切にしながらも試行錯誤している課題に対する具体的なアプローチの仕方をたくさん聞くことができました。これからのレッスンに活かして行きます!


その日の夜は、『明子さんのピアノ支援コンサート』へ。マルタ・アルゲリッチ、特別ゲストに角野隼斗、酒井茜、朗読にアニー・デュトワ・アルゲリッチ、西名みずほ(名称略)という出演アーティストでした。

明子さん一家と共にアメリカから広島へやってきたピアノは、来年で100歳を迎えるそうです。被爆してから60年は弾き手を失っていましたが修復され現在はその音色で平和のメッセージを伝えています。

演奏会場に行く前に、休憩がてら平和公園のレストハウス2階のピアノカフェへ寄りました。(緑が綺麗に見えて普段からお気に入りの休憩スポットです)確かにいつもある、明子さんのピアノはなくて”出張中”の張り紙が。会場に入るとステージの真ん中に堂々と設置されていました。

この日のプログラム、主役はもちろん明子さんのピアノ。3人のピアニストが弾くと音色が弾き手を通して変わることに感動しました。角野さんは普段からプリペアドピアノ取り入れた演奏などもされていて、音に対する感度の鋭さに惚れ惚れすのですが、被爆した明子さんのピアノの響きの特徴も繊細に捉えていて、ピアノが「私、こんな音も出せるだ!」と新たな境地を喜んでいるのが伝わってきました。

アルゲリッチさんと角野さんが被爆ピアノで連弾する姿はとても微笑ましい光景でした。アルゲリッチさんと酒井さんが連弾の時は角野さんが譜めくり係、という貴重な場面も。

2台ピアノのショスタコビッチも心躍りました!アルゲリッチさんと角野さんのエネルギーの相乗効果がすごくて、細胞がウキウキするような演奏でした。


ここまででもう長くなってしまいました...。

翌日は広島交響楽団特別公演、指揮はクリスティアン・アルミンクさん。アルゲリッチさんはベートーヴェン ピアノコンチェルト1番を。角野隼斗さんはプロコフィエフ ピアノコンチェルト第3番。

一つの公演でコンチェルト2曲、しかも素晴らしいピアニスト。昨年アルゲリッチさんのプロコ3番を広島で聴くことができて、まさか今年は角野さんの演奏を聴けるなんて夢のようでした。

最後は会場中スタンディングオベーションで、既に着替えていた角野さん、酒井さんもアルゲリッチさんの呼びかけで再登場、鳴り止まない拍手の中終演しました。素晴らしい演奏とあたたかい雰囲気に包まれた素敵な夜でした。

今回のセミナー、コンサートへ行くためにレッスン時間の変更にご協力いただいた皆様ありがとうございました。教室のみんなも行ってみたいコンサートがあったらどんどん行ってみてほしいなと思います。その時はどんなだったか聞かせてくださいね♪


帰りのバスの車窓から平和大橋。