あんどうピアノ教室 安藤佳代です。
火曜日はレッスンの終わるのが早い日なので、ダッシュで兵庫県立芸術文化センターへ。
内田光子withマーラー・チェンバー・オーケストラを聴いてきました。
内田光子さんといえば、世界的にも有名なピアニストです。モーツァルト弾きとしての定評がありますが、今回は、内田光子さんの弾き振りでのモーツァルトピアノコンツェルト17番と22番。
モーツァルトが管楽器の音色(ねいろ)に目覚め、夢中になったピアノ協奏曲第17番ト長調K. 453、
木管楽器とピアノの掛け合いがまるでオペラのアリアを聴いているかのよう。ピアノの音色も澄んでいて大変美しく、崇高なる響きに心奪われて聴き入ってしまいました。
2曲目はオーケストラ曲でヴィトマン作曲コラールと四重奏。日本初演だとか…。現代曲で、あえて音程を外して弾いていたり、美しい音色とは程遠い金属的な音などで構成されていて、ステージには弦楽器、2階客席左右後方から木管楽器の音色が聴こえてくるという面白い演出。ホール中に不思議な音色が響き初めての感覚でした。
そして、最後はモーツァルトの27番。
やはりオーケストラの筆致が充実したピアノ協奏曲第22番変ホ長調K. 482。木管楽器の華麗な響きに弦が絡み、フィナーレの「狩りのロンド」名画「アマデウス」で効果的に使われていたことが思い出されます。
内田光子さんのピアノ、円熟した美しい響き、ピアニシモのキラキラした音、いつまでも忘れないでしょう。鳴り止まない拍手、その感動を共にできて本当に良かったです。