あんどうピアノ教室 安藤佳代です。
今日は、前々から楽しみにしていたチョ ソンジンさんのリサイタルに行ってきました。
チョ ソンジンさんは、2015年のショパン国際コンクールで優勝されたピアニストです。チケットを取った時(何ヶ月前だったかしら?)から、待ち侘びていました。
前半はラヴェル。
ソナチネから始まりました。
毎日聴いているはずのピアノの音ですが、
今までに聴いたことがない様な美しく澄んだ響きの音がホール内に響き渡ります。
ピアノの上を軽やかに弾むように弾いているかと思えば、泉が湧き出る様にも感じられるやわらかい響き…
次は高雅で感傷的なワルツ。
8つの変化に富んだワルツが続けて奏でられます。
音を楽しみながら弾いている感じ…。
そして、夜のガスパール
オンディーヌはまるで水の中にいるかの様なキラキラした響きの軽やかな音にうっとり…2曲目の絞首台は異様な不気味さ、3曲目のスカルボは会場に地底の精が現れているかの様、まるで映像を見ながら聴いているかのようでした。
後半はリスト。
巡礼の年 第2年「イタリア」の7曲。
演奏会では久しぶりに聴くペトラルカのソネット、とても美しく、夢の中にいるかの様です。
そして、ダンテを読んで〜ソナタ風幻想曲
今年聴きに行ったリサイタルの中で色々なピアニストが取り上げておられ、もちろん、どの方の演奏もとても素晴らしいのですが、今日のチェ ソンジンさんの演奏は正に圧巻という感じ。ピアノ本体を共鳴させホールに響く重厚な音、素晴らしすぎました。
アンコールのトロイメライと道化師の朝の歌
最後の最後まで素晴らしい演奏をされたリサイタルを聴きに行くことができ、本当によかったです。