お家の方にお願いしたいこと、その2は
「毎日、練習の開始の言葉がけをしていただく」
です。
よく「なかなか練習しようとしないんです」というお悩みを持ちかけられますが、
自分が苦手でできないことに取り組まなければいけない、
というのはおとなでも気が重くないですか?
世の中の人は「ピアノを弾けるとなんか楽しそう」
みたいなイメージがあるかもしれませんが、
そこにたどり着くまでは、地道な練習の積み重ねがあってこそ。
すぐに到達できない世界だから、できたときの喜びはすごいんです。
小さいお子さんは、まだそのことを知りません。
目の前の「自分ができないこと」しか見えないので、練習は「できればやりたくない」ものなんです。
でも数年続けて、「最初は辛くても、弾けるようになったときは嬉しい」という成功体験を積み重ねると、
徐々に毎日の練習に自ら向かえるようになります。
そこに至るまで、お家では最初の「そろそろ練習しようか?」という言葉掛けをお願いしています。
で、一旦弾けるようになった曲は、これが何度弾いても楽しいんです。
なので、新しい曲の譜読みや出来ない箇所の練習で煮詰まったときは、今日はここまで、と決めて、
あとは「好きな曲を思う存分弾く」タイムにしましょう。
明日もきっと頑張れます。
その3に続きます。