ひろみ音楽教室

トリオソナタ
2019/01/16 公開

バロック時代の特徴ある編成に「トリオソナタ」というものがあります。
え?トリオって「ピアノトリオ」とかバロックでなくても他の時代にもよくあるスタイルじゃないの??

バロック時代の「トリオソナタ」は通常「4人(5人になるときも)」で演奏します。
トリオとは旋律楽器2つに通奏低音が入って「3パート」という意味です。この「通奏低音」というのがバロック音楽において重要なパートで「チェンバロ、オルガン」などの鍵盤楽器、「チェロ、ヴィオラ・ダ・ガンバ」などの低弦楽器、そして「リュート、テオルボ」などの撥弦楽器などの組み合わせで演奏されます。(ファゴットが入ることも)

通常チェンバロはトリオソナタを演奏するときは「通奏低音」パートとしての参加なのですが、11月の演奏会では初めて「旋律楽器」として曲に参加しました。いつもスコアでは「一番下の段」を見ているものですから練習中は何度も目が泳ぎました(笑)。
J.S.バッハと同時代に活躍したテレマンのトリオソナタで
旋律楽器・・・チェンバロ、ヴィオラ・ダ・ガンバ
通奏低音・・・チェロ、テオルボ
と「ふだん通奏低音を担当する楽器」ばかりという、多作なテレマンの中でも極めて珍しい曲なんです!!
私がリクエストした曲で、メンバーが揃うこと自体が貴重なので今回演奏が実現したことにとても感謝しています。
3楽章にヴィオラ・ダ・ガンバの長大な美しいソロがあり、4楽章が「エレクトリカルパレード」を彷彿とさせるウキウキ楽しい曲です。

(G. Ph. テレマン:ヴィオラダガンバ とチェンバロのためのトリオソナタ ト長調 TWV42:G6)
https://www.youtube.com/watch?v=3rr0YTmi9R4&start_radio=1&list=RDGMEM8h-ASY4B42jYeBhBnqb3-wVM3rr0YTmi9R4