4月29日、発表会を開催することができました。
緊急事態宣言中のため、区からの要請により100人以下に人数を制限して行いました。
ギリギリまでホールが使用出来るのかわからない状況で、私もやりますとも中止ですとも言えない難しい状況が続き、生徒さんも保護者の方々も不安だったと思います。
本来なら中止にすべきなのは明らかなのですが、それでもやっぱりこの日に向かって頑張ってきた生徒さんに晴の舞台で弾いてもらいたい!という気持ちが勝ります。なぜなら、またいつか弾けることはあるかもしれないけど、この日に向けて練習してきたその曲は、今この時にしか表現できないからです。またいつか弾いた時にはきっと同じ曲なのに違うものになっています。それほど子供たちにとって学びは進化していくのです。
また、この発表会を最後に辞めてしまう生徒さんもいたので、なおさら諦めたくない気持ちでいっぱいでした。
制限はあるものの、なんとか発表会が出来る事になったと生徒さんに伝えると、皆さん一様に喜んでくださいました。出演を辞退したい方も中にはいらっしゃると思ったので、欠席してもできる限り会費の返金を行う旨もお伝えしましたが「参加します。前日まで練習頑張ります(頑張らせます)!」と言ったお返事をたくさんの保護者の方から頂き、一人も欠けることなく発表会を迎えることが出来ました。
私と生徒さんと保護者様。三者が同じ方向を目指して迎えられた、今までにない発表会になりました。レッスン中に親御さんに感謝の言葉を口にする生徒さんが多かったのも印象深く、素敵な生徒さんと保護者の方々に恵まれていることに改めて感謝の気持ちでいっぱいです。
今回はウイルス対策、チケット制導入など初めてのことが多く準備がいつも以上に大変でしたが、その中でも発表会3日前に急遽決めた『ライブ配信』が思った以上に良かったです!遠くに住んでいるおじいちゃん、おばあちゃんにもお孫さんの頑張る姿を見て頂けたようです。
諦めずに出来ることを探していけば、必ず道は開けて行くんだなというのが、コロナになって1年間で一番感じたことです。
今日から新年度となり、通常レッスンが始まります。
また次の何かに向かって頑張ろう!