こんな曲弾けるようになりたいな~
その「こんな曲」が近年変わってきているなと感じます。
私は様々なジャンルの曲を聴くのが好きなので、クラシック至上主義ではないのですが、やはりピアノという楽器で演奏したとき元々ピアノ曲として作曲されたものは美しいな~と感じています。
パソコンキーを正しく打つのとは違い、音色を聴きながら。
発表会での独奏では、生徒さんにピアノ曲として作曲されたものにチャレンジしてもらいます。
連弾はジャンル問わず!生徒さんのその時点でのレベルにもよりますが、基礎的なことがクリア出来ている方であれば好みのジャンルを演奏してもらう機会を設けます。お父様、お母様、お祖母様と演奏される方も毎回多くいらっしゃいます。
さて、ある中学生男子。小学生時代にあまりやる気を感じない時期があり、好きな曲としてポップスを扱ったことがあります。ただ弾くというより、転調(最近流行りの曲はいきなりの転調も多い)の事、原曲ではドラムでやるリズムをピアノではこのように…だからここにアクセントを…易しいアレンジ楽譜にならこの音を省けば…など説明しながら仕上げていきました。
発表会ではクラシックで数曲お勧めした中から独奏曲を選択してもらいました。運動部で忙しい中、頑張って練習したと思います。
忙しい中でも彼の実力で仕上げられそうで聴き映えしそうな曲。一般的に有名曲ではなくても素敵な曲ってたくさんあります!
それから…今もレッスンに通ってくれていますが、「次やってみたい曲ある?」と質問すると「なにかクラシックで(僕に)弾けそうなのありますか?」と毎回尋ねてこられます。
きっと知らなかっただけなんだと思います。「食わず嫌い」ならぬ「聴かず嫌い」とも言えるような。
キッカケがあると「色々聴いてみようかな~」と、スマホのオススメで流れてくるその人にとっての偏ったジャンル以外にも興味をもってもらえるかな…と期待して。(逆もあり!私が若者から流行りの曲を知ることも多いです)