日頃から、
「学校の行事で、ピアノを弾きたい人はいますか
と言われたら、手を挙げる?」
とよく生徒さんに質問していました。
ほとんどの生徒さんが「うん。」と答えます。
ついにその日がやって来て、
やっぱりみんな手を挙げました。
レッスン日に楽譜を持って来て教えてもらうまでにも
ひとつハードルがあるらしく、
「まだ間に合うんじゃないか。」
とあまり危機感は感じないようです。
人前で伴奏や合奏をするのは、大変なことです。
ひとりで弾いている時は
自分の音しか聞こえませんが、
友達の音も鳴っていますし、
合わせなくてはいけない。
お家とレッスン室とも違う聴こえ方がする場所で
どのように対応するかが求められます。
私がサポートできるのは
先週のレッスンが最後でした。
伝えられることは伝えましたし、
あとは一所懸命練習していたから
きっと上手くいくでしょう。
挑戦した生徒さん達全員が、変わりました。
「ピアノを習っているんだね。」
と気づいてもらえたり、
レッスンで
「今日が最後だから、他に聴くことはあるかな。」
と時間を大切に過ごしたり。
「出来ました。」
という自信に満ち溢れた笑顔も見せてくれました。
せっかく挑戦するのだから、
「弾けたよ。」
「また手を挙げたい。」
という感想を待っています。