今の「わかる」を疑う
2021/04/16 公開
大学の頃の本を見直しています。
「キーボード・ハーモニーによる即興演奏」
という本で、
ソル・バーコウィッツ 著
江崎 正剛 訳
オブラ・パブリケーション発行です。
確か即興演奏法という授業で、必修ではなく
ピアノ講師になるためにグレード受験で必要だから
という理由で選択しました。
ひとり1台電子ピアノのような楽器が置かれていて、
課題が出来たら先生が聴いてくださる
という流れでした。
なんとなく授業が過ぎ、
その後指導者グレードに向き合い、
ピアノ講師として仕事を始め、
20年振りに再び眺めたところ、
とても大切な本だと気づきました。
そしてこの本は私の弱点を突いています。
ところどころに学生時代の書き込みがありますが、
受け身というか
何にもわかっていない様子が伝わって来ます。
当時は、価値が感じられなかったのです。
同じようなことは世の中にたくさんあると思います。
今「わかる」は「とりあえず現時点では」
が含まれているはずなのに、
全ての範囲だと勘違いしては
非常にもったいないです。
今年になってから復習を続け、
4カ月継続しているのは、学ぶ点が多いからです。
自分で考えたメロディを移調できずに
苦しむこともありますが、
楽譜を見てピアノを弾くのと同時進行で、
今日も向き合います。