音の無いものから音が聴こえるのは面白いです。
図書館へ行って様々な本を開くと、
著者の声が語りかけてくるように感じます。
楽譜を読むと、音を出しているわけではないのに、
音楽が広がるようです。
本を理解出来るようになるまでには、
ある程度の勉強が必要です。
同様に、楽譜を見ただけで音が聴こえるまでには
一定の練習が要ります。
先週のレッスンで、生徒さんと
楽譜を眺めながら笑い合った時間が楽しかったです。
ヘンデル作曲の「ガボット」に
手こずっていた生徒さんでしたが、
曲が流れるようになりましたので、
和音の説明をしました。
響きの変化は、物語にドラマがある様子を表しています。
邸宅の挿絵がありましたので、
その家の歴史をふたりで想像しました。
幼稚園から通ってくださっている生徒さんと
そのような話題で盛り上がれるのは嬉しいです。
始めは楽譜が記号にしか見えなかったはずです。
小学校生活を過ごすうちに
内容を読み取れるようになり、
面白さが感じられるようになった笑顔が
見られました。