卒業式の伴奏や発表会の曲を
レッスンする時期になりました。
普段より一層力を入れるのは、
演奏者がどのような考えで弾いているかの確認です。
何も考えなければ、何も伝わりません。
わかりやすい質問として、
「どのような映像が浮かびますか。」
と尋ねています。
テレビや映画を観ていても、大切なことや物を伝えたい時は
遠くから段々近づくように
距離を考えて撮影しています。
こだわって作られているのですから、
どのような音楽が流れているか
注目して聴きたいものです。
歌曲の前奏などは
まだ歌詞が始まっていませんから、
空中からドローンで撮影しているように聴こえます。
全体を俯瞰して眺めていて、
場所と季節と時間がわかるように
伝えたいと思っています。
歌詞が始まる頃には、
対象物や主役にバトンを渡すような配慮が必要です。
生徒さんの考えを伺い、理解して進めていく作業が
とても面白いです。