春分の日に、岩手県一関文化センター大ホールで
落語を聴いてきました。
柳亭小痴楽さん、春風亭一之輔さん、桂宮治さんの
3人です。
落語は座布団に座ったらスペースから出ることが出来ず、
使えるのは手ぬぐいと扇子だけ、
ひとりで何役もこなす
というお話があり、ピアノと似ていると思いました。
ピアノの前で演奏時間を過ごしますし、
使えるのは楽器だけ、
ひとりで様々な楽器の音色を担当します。
特に印象に残ったのは、登場人物の演じ分けです。
一之輔さんは「子別れ」のお話でしたが、
本当に子どもと親の会話に見えました。
角度や表情、声の出し方で変わるものなのですね。
小痴楽さんは「湯屋番」の若旦那に見えてきて、
まるで実在しているかのようです。
宮治さんはお話しされる話題が「手水廻し」へと繋がり、
マイクの距離を利用した演出や
表情でも楽しませてくださいました。
語りだけで興味を引き付けられる落語は面白いですね。
間の取り方や声の出し方にもこだわり
大変な努力を重ねられているはずです。
「落語は聴く人の想像力が必要」との言葉もあり、
会場が一体となり笑いに溢れ、
貴重な時間を過ごしました。