宮城県栗原市築館 みさきピアノ教室

弾けたらいいな…を弾けた!にしましょう
「弾く」と「語る」
2023/03/24 公開

春分の日に、岩手県一関文化センター大ホールで

落語を聴いてきました。

柳亭小痴楽さん、春風亭一之輔さん、桂宮治さんの

3人です。

落語は座布団に座ったらスペースから出ることが出来ず、

使えるのは手ぬぐいと扇子だけ、

ひとりで何役もこなす

というお話があり、ピアノと似ていると思いました。

ピアノの前で演奏時間を過ごしますし、

使えるのは楽器だけ、

ひとりで様々な楽器の音色を担当します。


特に印象に残ったのは、登場人物の演じ分けです。

一之輔さんは「子別れ」のお話でしたが、

本当に子どもと親の会話に見えました。

角度や表情、声の出し方で変わるものなのですね。

小痴楽さんは「湯屋番」の若旦那に見えてきて、

まるで実在しているかのようです。

宮治さんはお話しされる話題が「手水廻し」へと繋がり、

マイクの距離を利用した演出や

表情でも楽しませてくださいました。


語りだけで興味を引き付けられる落語は面白いですね。

間の取り方や声の出し方にもこだわり

大変な努力を重ねられているはずです。

「落語は聴く人の想像力が必要」との言葉もあり、

会場が一体となり笑いに溢れ、

貴重な時間を過ごしました。