もう何年も前から、レッスンで指示棒を使っています。
12センチほどの長さでペンのような形をしているため、
ペンケースへ収納しています。
伸ばすと60センチになり、
コロナ禍の距離を取っていた時期には重宝しました。
楽譜を指して説明する際に適していて、
生徒さんの視界に入らずに
お話できるのが気に入っています。
この棒はある時期の生徒さん方に大人気です。
具体的に言うと、幼児期から小学校低学年。
手に取って伸び縮みさせたいようですね。
先週のレッスンでは、興味を逆手に取りました。
これまでは、「弾けたら貸します」
と約束をしていましたが、
今回は始めから渡し、自分で1音ずつ指しながら
音符を読んでもらうことにしたのです。
私は楽譜を読んでから弾いて欲しいですし、
生徒さんは、棒を使いたいという
ふたりの希望が叶った状態。
「では、○○先生、お願いします。」
と言って、役割を交代すると喜んでくれます。
ひとつずつ音符を追いながら読み、歌詞でも歌います。
その後ひとりで弾き、一緒に連弾をして
すんなりと4曲を終えてしまいました。
棒が長くなりますので
危険を伴わないように注意が必要ですが、
安全に配慮すれば自分から音符を読めるようになります。
人から指示されるのではなく、
自分から読めるのは得意げで嬉しそうでした。