夏休みが始まり、生徒さんの
吹奏楽コンクール県大会出場のお話が届きました。
「秋の学校行事で伴奏を担当します」
と嬉しい報告もありました。
長期間にわたりピアノをみている生徒さんが
活躍される様子は、達成感を感じます。
学校から楽譜を持ってきて見せてくれる瞬間は、
本当にわくわくします。
目の前にある曲は、
先生方、生徒さん方が悩んで選ばれた曲なのです。
まずその理由を聴きますし、
曲名や作曲者についても尋ねます。
どんなメッセージが込められた音楽なのか
わからないまま弾き始められません。
私がその場で弾いて聴かせると、
「学校で聴いたのと同じだ。」
と本当に熱心に聴いてもらえます。
実際に目にすると、こんな動きをしているのか
と必要なテクニックに気づきます。
その上で、まずメロディーを弾いてもらうのです。
伴奏を練習しなければと考えている場合、
自分のパートに注目しています。
合唱は3~4パートありますから、
各パート別に弾ける状態にしていれば、
パートリーダーの音取りも可能です。
メロディーはパートを移り替わるので、
主役はどこなのか
他はバランスを取るべきかを検討します。
充分に理解できるまで確認してから伴奏へ入れば、
メロディーに合わせてピアノが動いている部分も
見つけられるでしょう。
そのような部分は、
歌をサポートしているという考え方で演奏します。
初めは両手で最後まで弾いても構いませんが、
片手の練習はした方が良いです。
複雑なリズムが出てくると、
片手ありきでタイミングをつかんでしまいます。
ピアノはひとりで弾きますが、
もしオーケストラの伴奏でしたら
左右の音は違う楽器の可能性が高いので、
どちらか一方が弾いたから入る
という考え方はリズムが曖昧になりやすいです。
以上が伴奏曲練習の早い段階において大切な内容です。
もし少しでもヒントになりましたら幸いです。