生徒さんは、学校の音楽で教わった内容を
私に教えてくれます。

先日も、
「日の丸教わったんだ」と言われ
「へぇ、そうなんだ」と同時に
「しぃーろぉーじぃーにぃーあぁーかぁーくぅー」
と歌い始めましたので、慌てて伴奏しました。
途中から、なぜか椅子に座ったまま手を開き
振り付けまで付いていました。
1曲終わって
「気分が良くなってきたからもう１回」
とリクエストされて大笑いしました。
歌い方が、
「しーろーじーにーあーかーくー」
ではなく、母音を聴きながら歌っている様子が
嬉しかったです。

シューベルトの「魔王」を習ったと言われれば、
リスト編曲の楽譜を見せて、
お互いに始めの部分を弾き合い、
曲の感想を話す時間も楽しいものです。
知っている名曲を実際に奏でられるのは、
面白い体験です。

教本で取り上げられる音楽も、
可能な限り原曲の楽譜を見せて
弾いて聴かせることにしています。
トンプソン現代ピアノ教本１（全音楽譜出版社）
「モーツァルトの曲から」は、
ソナタを抜粋していますので、実際に楽譜を開いたところ
「こんなに音符があるの」と驚いていました。
次の「小さなワルツ」も
ブラームスのワルツを演奏して、
たとえ調が異なったとしても
同様の優雅さを目指してもらいます。