小さな子が体験レッスンに来てくれて、
リクエストの好きな曲を弾いたところ、
嬉しそうに一緒に弾いてくれました。
私が弾いている時に横で様々な鍵盤に触れることで、
自分も演奏しているのです。
今はまだ思うように弾けなくても
音を出して楽しんでいます。
私も同じように小さい頃
親戚からもらったオルガンで遊んでいました。
ピアノを習う前だったはずですが、
弾き方がわからないのに鍵盤を触って
頭の中では理想の音楽が流れていたように感じます。
先日の体験レッスンで、
その頃の私とお子さんが繋がりました。
ピアノを一所懸命練習していると、
その曲について詳しくなったように勘違いします。
同じ楽譜を見ている時間が
長期間に渡るせいかもしれませんが、
段々に慣れてきてしまうのだと思います。
そんな時は、演奏中に心が動いているか確認が必要です。
「この曲は本当に好きだな」とか
「こんなところが面白い」など、
初めて聴いた新鮮な気持ちを大切にしたいものです。
体験レッスンにいらした方は、大好きな曲が流れた途端
お母さんを振り返っていました。
私は後頭部を向けられていたので、
演奏を止めるわけにもいかず
喜びの表情は見られませんでしたが、
音楽を楽しめた瞬間です。