打ち合わせで10ヶ月ぶりに降り立った新橋駅も汐留駅も、ここが新橋？って思うほど人の気配がしなかったのが、9月の初めでした。

それから2ヶ月。新橋界隈も汐留界隈もそれなりに人が戻ってくるのをホールでの練習に行くたびに感じました。弾ける嬉しさ、コロナ禍のなか主催者としてかかってくる責任と不安、怖さ、、いろいろな思いに駆られながら準備を孤独にしていました。人との距離が感染対策につながるため、すべて一人でやるつもりでしたが、会が近くなるにつれて「楽しみにしています！」とお伝えくださるゲストの方々の一言に、直前に何から何までフォローしてくれる親友たちに、そして、体調管理に実はとても気を使ってくれていた家族に、「一人では何も出来ない」という、ごくごく当たり前のことに、今更ながら気づきました。

そして、お迎えした15名のゲストを前に、本来ならばステージ本番特有の緊張にガチガチになるはずなのだけど、「ひとが居る」というただそれだけのことが急激な暖かさを運んでくることを感じます。平日の午後というご多用な時分に、お元気キープされつつ、ご来場いただいたお一人お一人に、心から感謝しています。本当にありがとうございました。

コンサートのラストで皆様にお伝えしたことは、

どんな世情になったとしても、道を探して、これからも、音を、皆様と分かち合える音の空間を、創っていきます、ということ。

精進してまいります。