グランミューズ予選を控えて、練習最優先なはずの6月なのですが。
仲道郁代さんサントリーホール、春のシリーズ「劇場の世界」の誘惑には抗えず、、笑笑
聴いてきました!!
もう、一言のみ。
ピアニスト、ピアノ、その音色の一体化した存在感に、圧倒され感動してしまいました!!
実は、仲道郁代さんのデビューリサイタルも、小学生の頃に聴きました。東京デビュー直前の浜松でのリサイタルです。
颯爽と笑顔でキラッキラのオーラを放ちながら登場され、どんなドレスを着てらしたかまでも、まだ瞼に焼き付いています。(濃いめ桜色で胸元は花模様でしょうか刺繍が施されていたと思います。今日は、春芽吹く黄緑、森の女王のようなドレスでした)
憧れるとは、こういうことなんだろうな、という存在が仲道さんでした。その姿に皆憧れていました。
その時のプログラム、三善晃先生のアンヴェール、ショパンのピアノソナタ第3番、、、を覚えています。
今日のプログラムは、前半ベートーヴェンのピアノソナタ。19番と20番は「劇場の世界」というテーマや見解のもとに、組み合わせて1つのソナタとして演奏するという、興味深い試みで、その後に18番ソナタが演奏されました。
後半のシューマン「パピヨン」「謝肉祭」は、楽譜にある言葉やタイトルが、オペラのように字幕付きであらわれ、シューマンの意図が伝わる演出がありました。
ピアノはYAMAHA、コンサートグランドピアノCFX。
キャッチフレーズに「私と、響き合う。」「ほしい音は、私が表現したいことをかなえてくれる音。」
これ、仲道さんの言葉では、、というくらい、その演奏が雄弁に語っていました!
プログラム「劇場の世界ヒューマニズムと人間への希望」は、絵画などの資料やドイツ文学者の先生との対談、仲道さんの様々な想いが語られ織り込まれ、読み応えたっぷりで、とても勉強になります。
アンコールは、シューマンのトロイメライ。本当に広いサントリーホールに沁み込んでゆく様な演奏でした。