谷内彩子ピアノレッスン

いつも心に音楽を♫
ヤマガラ日記
2023/09/24 公開

なかなか手に入ってこない、譜読みが進まない現代もの(汗)
ソナタは子供向けの作品ではないので、なかなか難しい。
三善晃先生の感性、作品を弾く上でヒントのような、とっかかりとなるような本を、、、ということで Miyoshiピアノ・メソードのアドバイザー田中貴子先生に勧めていただいた「ヤマガラ日記」

9月7日のM iyoshiピアノ・メソード指導法講座の時に購入しました!難しいことをおっしゃる(と聞きました)三善先生が、ふだんの生活をその感性そのままに書きとめているかのような文章。

パッと目次から選んで開いた「ベートーベンって、だれ?」
〜ウェーンウェーンと泣いていた、、
玩具の自動車を押しながらヴィーンヴィーン、、〜
誤解を恐れず例えると、レミの不協和音がウェーン、ソラ♭がヴィーン、、、とか?

これは、ぜったい三善晃先生作品でなくても特に邦人作品、いやいや言語と音楽の関係性を考えたら、作曲家が描くエッセイ、奏者は読んだら絶対楽しい!!

語感と言葉のリズム、カラクリでポンポン目線が弾みます!

こんなふうにパッとすぐ感覚と思考回路をクロスさせ紡ぐことができる、、、。(私は点が線となって、つまり即時とはいかず、後からフツフツとくるタイプです。しかもフツフツしている間は集中ができず、、、もっと素直な性格だったらピアノが上手になったと思います笑笑)

メンデルスゾーンも、主題の冒頭
ターン タンタタ

和声進行を感じて弾くと、裏拍にどうしても重さが来てしまう私、あるドイツ語を当てはめたらイントネーションが落ち着いてきました。

また少し話しは外れますが
漢字は、ある様子を絵に起こす過程を経て文字として成り立ち、さらに個人がそれぞれ特有の心情で想起します。

例えば『人』という漢字は、1人が1人を支える。その様子、字体から何を思うかは人それぞれ。背中合わせと見るか、倒れかかる1人をもう一方が支えると、見えるのか。
擬声語も、わーんワーン、ゔあーンと書くのか。

三善晃先生のソナタ3楽章は、音楽がAB...とブロック分けされていますがCがなくて、、隠れ文字どこかにあるの?じゃないと思うのだけど、、多分子供の頃の体験で「し」という語感に敏感で表記を避けたのかな?とも思い、、、

そんな表記や、さらに言葉の響き、羅列にこだわる、どんな心情(文節)を経てこの言葉に行きつくのか。

もう、どんどん読んでしまう、、、

余談ですが、このブログは絵文字が使えないので(汗)とか(涙)(笑)を使っていますが、実はあえて多用しています。

2年前、出だしの音から外しボロボロとなったワースト1の舞台、グランミューズ地区本選(同じ曲で2回目だったのに)
「もうきっとこのトラウマ的な舞台からは暫く立ち直れない」と、絶望感で封を開いた講評。

ベテランの先生の7.8点(ちなみに1番低い)の文章は

『落ちついて始めて下さい!最初のミスが響いて、その後崩れてしまいとても惜しい、T39〜pです!左手ハープの様に!音楽性はとても有る方なのに上がってしまったのが残念!T71、okt低い(汗)T126やっとハマったね(汗)Des durのコラールは良かったです。T127sub ppです』

実況中継のような文章で、(汗)や(!)が沢山目に飛び込んできて、、、なんだかクスッと笑ってしまって、力が湧いてきました!
「わたし本当はこんなんじゃない、キチンとした演奏きいて欲しい!」

→半年後、その先生がアドバイザーをなさる舞台で、聴いていただきました♫

立直りが早い、のはとても大事なことです(笑)

これからも、人生いろいろ。

指導者ライセンスで、せっかくピアノは楽しいと再発見出来たのだから

焦らずに(コンペは焦りも必要というか醍醐味のひとつ笑)楽しみながら弾いていこう。

三善晃先生「作為なしに書いた順に並べたが、そうするとこれはもう、日記とするほかない」

パッとタイトルで選びランダムに読んでいます。チカラをいただけます♪♪