三善晃先生の生誕90年&没後10年ということで、音楽之友社・カワイ出版・全音楽譜出版社、3社共同企画のコンサート。
作品を演奏する時、その作曲家の様々なスタイルの作品をきくと、いろんなイメージや表現の幅が広がりますが、特に三善晃先生の場合、合唱曲は要だと思っていました。
ウェスタ川越、大ホールの空間。私は初めてのオール合唱コンサート、オール三善晃先生作品!
7つの合唱団(1つは小学生による合唱団)によって大きなホールの空間に、人の温かな声の重なり広がり、ピアノの音色とが融け合い、なんだか初めて感じる感動がありました。
オーケストラとは違う風がステージから来ました。人の声が重なる不思議な力を感じました。曲の最後に音がフーゥゥ、、と(字体で表せない)と消える感じはなんとも言えない感じでした。
私の中で、日本語は1音1音ハッキリ発音される言語というイメージですが、ホールでLiveで聴く合唱は「柔らかくて優しい連なり」となる言語、でした。
以前に
指揮者、山田和樹さんのインタビュー記事を読んだ時に、アクセントとテヌートの組み合わせによる三善晃先生特有の表記があり、それは日本語が美しい発音となる記号(確かそんなニュアンスだったかと)とありました。
Miyoshiピアノ・メソード演奏会のときに後半の巻を弾きましたが、アクセントやテヌートの付き方が、かなり特徴的だな、例えば連続する2音のアクセントとテヌート、その違いをどうピアノでタッチすれば表現できるだろう、と思いました。
他にも様々な作品を聴いたら、もっと沢山のピアノ演奏のヒントがいただけるような気がしました。
休憩のあと、2部の始まりで三善晃先生のお話(録音で、文化的視野から観た将来の日本音楽より)を数分と、指揮をされた3名の先生方がどのように作品に臨んでらっしゃるかのお話、楽しい三善晃先生のエピソードなど、とても心に響いたので、書きます。もっと色んなエッセンスもあったのですが、1番響いたフレーズ。
良い音楽は、意味がある音。