谷内彩子ピアノレッスン

いつも心に音楽を♫
近・現代の音楽(ピティナコンペ課題曲説明会)
2024/03/01 公開

今日は『ピティナピアノコンペティション課題曲説明会』

トップバッターは『近・現代』、素敵なクロアキこと黒田亜樹先生。

昨年のちょうど今頃、スクリャービンのピアノソナタ4番を練習していたので黒田亜樹先生の演奏をYouTubeでよく聴きみていました。魅力的な音色を紡ぐ女流ピアニストに惹かれます。

そして、現在。三善晃作曲ピアノ・ソナタ3楽章を勉強しているので、なんだか嬉しい偶然がたくさんの『ピティナピアノコンペティション課題曲説明会』のスタートでした!

さて。

A1、2級のカバレフスキーでは教育者としての『こどもの心を開く』本から、「音楽をやるということは自分の考えていることを理解する」、それならこのクレッシェンドは、こんな感じではと演奏しながらのお話。

近現代のロシアの作曲家達に触れ「脇目も振らず皆同じ方向をみて真っ直ぐいけ」、響きを「模様の様に感じて弾く」という感覚について。

またB級のショスタコーヴィチの時でしたか、フォルテシモのときに、「ハレーションを起こしてはいけないから」とフォルテの音は鍵盤そばでコントロールするとのこと。確かに現代曲の音は不協和な響き自体が強烈、フォルテやペダルは計算しアナライズされた響きを作らないと、逆にぼやけてしまいます。

近現代の当時の背景として『皆同じ方向をみて真っ直ぐ』には

なるほど、三善晃作曲ソナタ3楽章、冒頭のフーガでテーマが低音から徐々に姿を表す部分を『虎視眈々』、Pの部分は『群衆心理』とか『集団幻想』、曲調やモティーフからイメージが浮かぶ部分は、頭に入っていきやすかった。

小さな子供たちが演奏するための課題曲ですが(A 1.2とB)、この部分をロマン派風に弾くと、ラモーみたいに弾くと等、比較演奏を交えたり、運指の考え方は、私もこだわりがあるので共感したり、作品への様々な視点でのアプローチ、とても楽しく画面越しですが、勉強させていただきました。

またロシアのスーパーレガート奏法や、テンポ表示と拍子の捉え方など、例えば半音階ならその練習の仕方や腕の使い方、重音レガート、タッチの感覚、ペダリングへの意識とらえ方、左右の動きの違いで交差するところに音楽がある(私の解釈)。

そして

B級の課題曲、三善晃先生の曲解説では『私達の世代ではカリスマ的な作曲家』。ペダルの可能性と難しさ、Miyoshiピアノ・メソードや音の栞でも感じています。三善先生の提示された運指(指番号)、教育的な意図についてもお話されていました。(まさにMiyoshiピアノ・メソード!)

A級B級の現代曲でも『いろんな可能性、答えはいっぱいある』

バロック・古典・ロマン派は、後日に編集された課題曲説明会をeラーニングで勉強させていただきます♫