練馬区桜台ピアノレッスン

いつも心に音楽を♫
渡邊さくらピアノリサイタル
2025/04/02 公開

 渡邊さくらさんの初リサイタルへ。

淡いブルーとホワイトのマーメイドのようなドレスで登場され、前半はショパンとドビュッシーの珠玉の名曲達でちりばめられたプログラム。

耳馴染みのある名曲だからこそ、丁寧に大切にメロディを歌い、ハーモニーの移ろいは多様なタッチで奥行きをもたせる演奏。

そしてなんと言っても、ピアニシモ弱音の表情が豊か!羽根の様にふわっとしていたり、意思のある囁きだったり。

特に、前半をしめくくるドビュッシー喜びの島は、楽曲のもつ躍動感に、煌びやかな音色が交わり飛び交い、圧巻でした!

そして後半は『近・現代』

ラヴェルのソナチネ、三善晃アンヴェール、三善晃ピアノ・ソナタ。

ラヴェルのソナチネは、ドビュッシーの時とは違った音色温度を感じました。

軽やかな綺麗な音色でフレーズが紡がれていました。

そして、私の待望の『三善晃作品』!

卒論・卒演で掘り下げられたとのこと。 

現代曲は、実際に聴いてほしい見てほしい、言葉で表現が難しい響き。

耳慣れない音だけど、何か見えるような世界といますか。引き込まれ自分がそのリズムの内にいる様といいますか。

さくらさん、さすが!!

この世界を、ピアノで繰り広げ聴かせ、みせてくれました!

アンヴェールは、静と動などコントラストの付け方が丁寧で、音色の合わせ方が素晴らしい!

ピアノ・ソナタは、全曲を貫く『E・Ges・F』の三音がどんどん様子を変えて現れ、特に3楽章は冒頭テーマの音色テンポが語り口となり、音楽がどんどん疾走し、飛び交い、『突如現れる厳格なコラール、終盤の劇的な展開』

羽のようなピアニシモから金属が重なるフォルテ、温かみのある豊かさ、渦のような音響!

さくらさんの曲間でのトークや解説を交えて、耳馴染みの良い名曲づくしの前半から、後半『マニアック』ともいえる近現代の世界へ、素晴らしいリサイタルでした!

後半の部では、お名前の『さくら』色と菜の花の黄色で春色満開のドレス。

アンコールは

平井康三郎作曲『幻想曲さくらさくら』

平井康三郎先生は三善晃先生の幼少の頃の先生でらした方!

日本人なら『郷愁』を感じるのではないでしょうか。

大切に演奏されていました。

今後のご活躍、とても楽しみにしています♪♪

#ピアノリサイタル #渡邊さくら #ウェスタ川越