谷内彩子ピアノレッスン

いつも心に音楽を♫
ベルリン交響楽団with石井琢磨
2025/06/25 公開

 レッスンのあと『ベルリン交響楽団with石井琢磨』、市川文化会館へ。

石井琢磨さん。
数年前にYouTubeで、ベートーヴェンのピアノソナタ28番の端正な演奏をきいて『いつか演奏会に行きたいピアニスト』でした。

オープニングは、素晴らしいオーボエ奏者で指揮者の『モーツァルト オーボエ協奏曲ハ長調K.314』弾き振りならぬ、吹き振り!(そんな言葉あるのかな)
どんなブレスをしたら、息の長い艶のある曲線を描けるのか!オーケストラの風の中にモーツァルトの旋律がホールの広い空間に舞います。
そして、石井琢磨さん!!
シューマンのピアノ協奏曲イ短調Op.54
この曲は、情熱の陰影といいますか、とてもドラマティックな曲。
石井さんの端正な音がオーケストラと融合し、そして!レガートが本当に繊細でした。
シューマンの儚い音色が流麗に流れ、、オーケストラと対流し解け合い、、、
どの作曲家もそうなんですが、、、特にシューマンってピアニストによって『聞こえる音楽が違う』
石井さんのシューマン、いつかソロも聴きたいなぁ。

いよいよ、ベートーヴェン『交響曲第7番イ長調Op.92』
クラシックファンには、もう言わずもがなの『のだめカンタービレ』代名詞のような曲!
このドラマを観て以来、冒頭のメロディを耳にすると、楽しかった自分の音大時代が蘇ってきます。

オーケストラの曲は、フッといつのまにか場面が変わっていく、、色んな楽器の音が溶け合い色が変わるからでしょうか。
この第7番もドラマティックですが、くるくると場面が『いつの間にか』展開し、新しいメロディやどこかで聞いた響きメロディが顔をだし、、、

つい先日の自分自身の予選の寸評にも『色んな楽器を想定して表現を』ありましたが、ちょっと「こういうことかな」

今日の素晴らしい響きの市川文化会館、満席の中には、往年のクラシックファンから、お子さんや中高生の姿も沢山!

練習もとっても大事だけど、素晴らしいオーケストラ、そしてピアニストを『演奏会で体感する』のが百聞は一見にしかず!

ピアノばかりではなく、もっとオーケストラや色んな楽器の演奏会に行くと、自分のピアノ演奏のヒントがあるかも。