『片山柊さんグランミューズサロン』
場所は『スタジオ リトルネッロ』
11名の参加者。
ラモー、モーツァルト、ハイドン、ウェーベルン、ラフマニノフ、ドビュッシー、三善晃、サイ、プロコフィエフ、ヨハン・シュトラウス、ショパン、サン=サーンス
演奏者それぞれに、片山柊さんがミニレッスンをしてくださいました。
私は、三善晃作曲ピアノ・ソナタ3楽章。弾き終えたあと、『1、2楽章は弾かれていますか?』
アクセントや弱拍強拍のコントラスト、モティーフがわかるように、もっと歌う部分について。
それぞれの演奏者に、演奏家で作曲家の視点、作品全体を捉え、ディテールにこだわるアドバイスをくださったので備忘録。
作品に臨む上で、共通の視点をいただきました。
◎フレーズの中でハーモニーを繋ぐ、文章と言葉、句読点の付け方◎ラモーの時代はこのドは鍵盤の端、フレーズのピーク◎意識することで音楽の流れが重くなってしまう、の問いには「辿ると重くなるので、向かっていく意識、軌道に載せ続ける」◎ソナタ形式の作品では転調での作曲家の閃き、面白さ斬新さ◎対位法、対話の始めをきちんと提示する◎音列の分析をすることで部分部分が見えてくる、アーティキュレーションのキャラクターにこだわる◎バスからソプラノの音をならす時のバランスの作り方◎ペダル抜きで響きの組み立てをしてみる◎ドビュッシー、リズム音価をきちんと。立体感遠近感はバッハから続いてきたポリフォニーの発展◎反復しているモチーフは応答させるドライブさせる◎近現代のソナタ、手法が古典的なら場面で際立たせが必要◎編曲ものならば、オーケストラやソプラノの歌手やフルートのかけあい等原曲の情報を楽譜にメモし、実際歌手がどう歌うか◎主題2つコントラストどう付けるか・・・
片山柊さんのミニコンサートも!!
ブラームス 4つの小品Op.119より1.間奏曲 2.間奏曲
バッハ 半音階的幻想曲とフーガBWV903
ブラームスは音色の移ろうニュアンスが漂い、バッハはクリアな音で音域によって『声が違う』
こんな至近距離で片山柊さんの演奏が聴け、グランミューズサロンならではの贅沢な時間です!
その後、参加者との歓談では、『緊張』や『作曲家である方は、どのように作品に取り組むか』などの質問に丁寧に言葉を選び、片山柊さんのこれまでの取組やエピソードを交えてお話しされ、『考え方、、、なるべく閉じこもらず開いていく』、歌手の方のエピソード『常に音楽を考えている、生活と音楽を断絶せず、例えばものを置く所作も丁寧にそっと鍵盤に手をおくように』が、私は印象的でした。
スタジオ リトルネッロ。
本当に素敵な空間でした!スタインウェイもよく響き素晴らしい音色!メンデルスゾーンのフーガが弾きたくなりました。