教室では今、
8月の発表会に向けて
生徒さんたちが
一生懸命取り組んでいます。
昨日は、
先週のレッスンで
リズムを勘違いしていた箇所を
見事に全部
直してきて、
しかもきれいな音で
軽やかに弾いてくれた生徒さんに、
「すごいねぇ~!
付点音符の弾き方も
軽くなって
とてもきれいになったよ!!」
と声をかけました。
その子も満更じゃなさそう。
短めの曲だったので、
「これ、一回じゃあもったいないから、
1オクターブ上で
もう一度繰り返したら?」
と提案しました。
早速試してみることに‥
1オクターブ上で弾くこと自体は
難なく出来たのですが、
私が調子に乗って
もう一つ注文を上乗せすると、
ちょっと分からなくなったのか
弾き間違えて
つっかえてしまいました。
顔を見ると、
泣き顔になってます。
そこでその子に言いました。
「ねぇ、今日はとっても頑張ってきてて、
とってもきれいに弾けて
先生は本気ですごいな~と
思ったんだよ!」
「今のはね、
例えて言うなら‥
フランス料理のシェフが
すっばらしいご馳走を作り上げて、
お客さんから
「なんて素晴らしい!!」
「なんて美しい一皿なんだ!!」
て、賞賛を浴びてる時に
そのお料理のてっぺんに
忘れてたパセリを
乗っけようとしてね、
うっかりポロリと
パセリを落っことしちゃったのよ。
そしたらね、
そのシェフは
「うわぁ~~!!
パセリを落っことしてしまった!!
僕には料理の才能がないんだ!
もうダメだぁ~~涙」
て、泣き崩れたんだって。
どう思う?」
答えを聞くまでもなく
その子は吹き出していたので、
「でしょ~!!
今のは、それと似たようなことだよ。」
と伝えました。
とっさに思いついた
たとえ話だけれど、
妙にその子の壺に入ったみたいで
二人で
長いことゲタゲタと笑いました・
小さいことに落ち込んでしまう生徒さん、
けっこういます。
大丈夫だよ~!
あなたの努力はちゃんと見てるよ!
必ず上手くいくから、
心配しないでいいよ!