先週、体験レッスンに来てくれた生徒さん。
年長さんの男の子です。
「こんにちわ!よく来たねえ。
今日はいろいろ
一緒にやってみようね!」
お兄ちゃんがすでにレッスンに来ているので
そう声をかけたのですが、
なかなか玄関から中に入れません。
この子には何度も会ったことがあるのですが。
お母さんと立ち話をしながら、しばらく待って、
「今日はムリそうですねえ、
また来られそうな時に
声をかけて下さればいいですよ。」
とあきらめかけた頃、
そっと顔を覗かせて、「遊んでいく…」
無事、レッスン室に入ったのはいいけれど、
なかなかピアノの方に
来られません。
私は一人でピアノを弾き始め、
どんぐりころころを歌いました。
「あ、どんぐりが落っこちてきた!
ピアノが止まったら、キャッチできるよ!」
お母さんにつられて、思わずどんぐりをキャッチ!
途中でまた少しもじもじになりましたが、
お母さんと一言二言交わしているうちに、
♪ドレミ・・・
とピアノの音が。
いつの間にか
こそーっと、ピアノの前まで来ていました。
それならと、彼のペースに合わせて
レッスンしていき、
最後まで楽しく体験してくれました。
今度はいつ?と聞いていたとのこと。
この子の中には
「やりたい!」
という気持ちと
「できなかったらどうしよう、、、」
という怖い気持ちが
両方、たくさんたくさんあって
、いつも葛藤してるんだろうと思います。
最初の一歩は、だれでもこわい。
大人だってこわい。
大人だから、出さないようにしてるだけで。
でも、えいっ!と
そこを乗り越えられたら、
初めての景色を見ることができます。
いつでも、初めの一歩に
寄り添える先生でいたいと思います。